システムエンジニアに対する評価基準シートは適切に作られていますか?面接時の評価シートや入社後の評価シート、双方正しい基準がなければミスマッチになりかねません。
とくに後者の場合は、エンジニアのモチベーション形成に関わるため、目標設定と評価やフィードバックが必要です。
今回は、システムエンジニアの評価シートの作り方について、面接時や入社後の評価軸を決めるポイントを紹介していきましょう。
Contents
システムエンジニアの評価シートについて
評価シートは主に2種類に分けて能力の査定に使われています。
①面接時の評価シート
面接時のものは、募集ポジションにふさわしいスキルを持っているかどうかの評価シートです。高いスキルを持っていても、募集ポジションに必要なスキルがなければ入社後の活躍は難しいです。求職者と企業間でミスマッチを起こさないようにする評価シートでもあります。
②入社後の評価シート
会社の査定に合わせて行われるもので、参加したプロジェクトの成果や仕事への取り組みを評価するシートです。
査定の結果が社員とギャップがある場合は、「正しい評価ではない」と社員が不満を持ったり、最悪離職につながったりすることも考えられます。そのためには、技術や人のレベルに合わせた評価基準を正しくつけることが必要になります。
面接時の評価シート
システムエンジニアに向けた面接時の評価シートは、次の2つの点が決められるかが重要です。
- 会社が求める人物であるか
- 募集をするチームのポジションに適切な評価基準になっているか
上記のポイントが適切かどうかを決められるシートが面接時に確認するべきことです。
また、専門スキルを持っていて、スペックが高くても募集ポジションに合っていない人も判断できます。もしくは仕事への姿勢に会社とズレがあることも評価シートで見つけることにより、適切な人材配置にまで絞り込むことができるでしょう。
外国人採用の場合は、スキルはもちろんのこと、文化が違うので、過去に例のない評価基準となります。採用される側の出身国の文化や働き方を理解したうえで、評価シートを作るといいでしょう。
▼評価シートとあわせて面接の質問も決めておきましょう。
入社後の評価シート
入社後の評価シートは、査定で使われるものです。それだけに目標売上や新規売上目標は、重要な評価基準になるのです。売上目標の記入例など記載されていると評価する側の意向をくみ取ってもらいやすくなるので、社員も記入しやすいでしょう。
まず目標設定を
評価シートの内容に求められることは、部下が「きちんと評価されている」と成長を感じられるような目標設定テンプレートであることが求められます。
常に作業の1つ1つに目標設定をしておくことが、行動への意欲を掻き立てるでしょう。
特に開発、運用、保守系などの技術職の場合は、目標管理が明確であることが求められます。
「時間や労力だけをかけて完成まで至らないままの状態」など作業効率に影響を及ぼすからです。
主な評価軸
入社後の評価シートについては、所属するプロジェクトのパフォーマンスについてA、B、Cなどで評価していく書き方がおすすめです。
次に評価軸の記入例をあげます。
▼評価軸の目標設定例
- 開発・設計納品スピード
- 難易度
- 品質(設計シンプルでわかりやすい、コードのわかりやすさ、など)
- 知識(情報収集など)
- リーダーシップメンバーへの指示/指導
- 他部署との連携
- 自己申告、など
また、面接時に評価制度について求職者から質問されることもあります。その理由は、求職者がどのように評価され、スキルアップできるか気になっているためです。
面接時に自信をもって回答できるよう、評価軸は固めておいたほうがいいです。
評価へのズレは最小限に
ここで注意しておきたいのが、評価へのズレを最小限にしておくことです。
とくに外国人は日本人よりも転職に抵抗がありません。そのため、会社からの評価に不服を感じた場合、すぐに離職される可能性もあります。
「どのように実績を評価したのか?」きちんと説明できるようにしましょう。
まとめ
エンジニアの評価は、営業職と違って、売上をチーム目標として掲げにくいです。
作業ベースでの目標も設定しながら、エンジニアの成長意欲を刺激して、長期的に働いてもらえるよう評価していきましょう。
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