面接の際、求職者に対して志望動機や自己PR、経験、実績などを確認するイメージがありますよね。実際にTalentHubに登録している外国人エンジニアにアンケート調査を行ったところ、アメリカでは逆質問が重要視されていたり、フォーマルな面接よりビジネスミーティングのような面接が行われたりするとのこと。
一方、ベトナムでは逆質問は基本的に無いが、1回しか面接がないなど、国によって違いがあります。ITエンジニアの2020年、2030年などの人口問題を考慮すると、さまざまな国のエンジニアに対応できる面接の仕組みが求められてきます。
とはいえ、いきなり対策しなければいけない状況になっても、人事担当者としてどう対策すべきかわからないですよね。そこで今回は、国内・国外のエンジニアも含めて、面接での質問の重要性から面接中確認しておきたいこと、面接官になった場合に備え、想定される逆質問などをご紹介していきます。
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エンジニア採用面接中に、求職者へする質問はなぜ重要なのか
エンジニア採用のための面接では、求職者に対して質問をする場面があるでしょう。質問の受け答えというシーンは優秀な人材を確保するために欠かせないものですが、なぜ質問が重要とされているのでしょうか。
人材のスキルや能力を見抜く材料になるから
面接中に技術やスキルについて本人に直接尋ねることで、理解の深さや能力値をより具体的に図れます。どの方面を得意としているかなども書類で見るよりも分かりやすく確認できるでしょう。
コミュニケーションや日本語のレベルが分かるから
語学力というものは、ある程度対話しなければ本当のレベルがわかりません。面接で質問の受け答えを行うと、候補者の日本語レベルやコミュニケーション能力を確認することができます。
書類だけでは分からない能力が見えるから
履歴書などの書類上では能力・経歴は分かっても候補者の人柄までは分かりません。会話することで表情や言葉遣いを観察して、その人の性格、性質を見極めましょう。
エンジニア採用で質問しておきたい項目とは
それでは、実際の採用面接で役立つ、質問しておきたい主な項目を詳しく見ていきましょう。実際の面接に役立たせてください。
項目1:習得技術を選んだ理由
習得技術を本人に直接質問することで、今業界内で求められているスキルや方向性に対する理解度を確認できます。なぜその技術を選んだのか、今後学習したい技術・プログラミング言語は何かなど、なるべく深掘りしてエンジニアがどのくらいIT業界の世情を理解しているかなども確認しましょう。
項目2:志望動機について
企業への志望動機は、その企業の業務内容や目的を事前に調べておかないと話せない内容に。裏を返せば、事前に調べさえしていれば準備ができるものなので、この質問によって候補者がどの程度の熱心さで面接に挑んでいるか把握できます。
項目3:キャリアビジョン
キャリアビジョンを聞くことは、長い目で見て自社に合う人材かを見極めるチャンスです。将来的に就きたい役割や独立の可能性などをしっかり確認しましょう。
項目4:自分自身の長所短所
長所短所は一見仕事に関係ありませんが、自分を客観視できるか、問題への対応力があるか、などその人の性質をチェックできる項目です。また、長所短所をうまく説明できるかという語学力の確認にも役立つでしょう。
項目5:自己学習方法について
面接時には日頃行なっている自己学習方法を聞いておきましょう。プログラミング学習方法はひとそれぞれですが、レベルアップへの意欲度や今後の上達度を図り、成長する意志があるかを確認し、入社後の仕事の割り振りに活用できます。
項目6:譲れない”こだわり”は何か?
仕事を問わず「こだわり」について尋ねることで、周囲との協調性、コミュニケーション能力を確認できます。その他にも柔軟性の高さなど、エンジニアに必要な性質を見極めましょう。
項目7:直近で担当したシステムを、図解して解説してもらう
エンジニアはシステムに詳しくない顧客に分かりやすく内容を説明しなければなりません。そういった図解説明能力を確認するために、直近で担当したシステムについて図解で解説してもらいましょう。
これはシステムへの理解度なども確認できる効果的な方法です。
項目8:転職した理由 ※転職者限定
こちらは転職する人材に限られますが、転職した理由は転職する人間にとって答えづらいケースがあります。即戦力を採用するためには、転職を検討している人材に応募させて採用するのが最短。とはいえリスクもあるため、念のため確認しておきましょう。
エンジニアの逆質問ってどんな質問?
面接では、エンジニアから会社に「逆質問」をされる場合もあります。
逆質問に対してスムーズに回答できるように、よく聞かれる主な内容をチェックしておきましょう。
逆質問その1:入社後に与えられる業務内容について
業務内容について質問するエンジニアは、技術レベルのズレがないかを確認しているだけではなく今後の自分のキャリアビジョンについて考えている場合もあります。相手の考えているビジョンを聞いて業務に幅を持たせることを検討するのも人材を確保するポイントです。
逆質問その2:社員のワークスタイルについて
自分の働き方を確立しそれを守るため、出勤退勤の時間やフローについて事前に確認したいと考えるエンジニアが増えています。逆質問を受けることを想定して、明確にどんなワークスタイルになるのか、説明できるように準備しましょう。
逆質問その3:エンジニアの評価制度について
評価制度はミスマッチがあると後々のトラブルに繋がります。逆質問を受けた時に統一した形式を答えられるように評価制度を練っておくことをおすすめします。
まとめ:採用時の面接でエンジニアの本質を見抜こう
人は対話することで相手の能力、人柄を測る力を持っています。企業側として、書類上では見えてこない相手の性質を見抜く力は、面接で優秀なエンジニアを選出するのにも大きな力を発揮するでしょう。
エンジニアを選ぶ時には能力値や書類の印象ではなく、実際に対話した時に相手に対して感じる直感を参考にして戦力となる人材を手に入れましょう。
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