Talenthubジャーナル

- 外国人エンジニア採用を応援する人事系メディア -

外国人採用ノウハウ

外国人採用は研修でフォローしよう。研修ポイント&サービス会社3選

文化の違う外国人社員に対しては、入社後のフォローとして環境に慣れてもらえるよう研修する会社も多いでしょう。業務内容はもちろん、日本国内の職場環境への理解度を深めるためです。
しかし、この研修は外国人採用時に必ず必要なものなのでしょうか。今回は外国人社員向け研修の必要性と、効率的に研修を行う方法について解説します。

外国人の採用時には研修を行うべき?

外国人社員に十分な研修を行わないまま業務に就かせると、文化はもちろん、環境や仕事に馴染みにくくなりストレスをかけてしまう可能性があります。

研修を行い、お互いの文化の違いを擦り合わせておくことは外国人が馴染みやすい環境作りに役立ちます。社員教育の一環として行う研修ですが、日本企業の文化について理解を深めてもうためにも人事担当が積極的に取り組むことをおすすめします。

研修ポイント3選

それでは、どのような点について研修を行えばよいのでしょうか。

①仕事内容についての説明

研修ではまず、大まかな仕事の流れや担当業務について説明しましょう。
また、外国人社員から質問を受けた時、彼らの疑問を解消するために「なぜこの仕事が必要なのか」「仕事の目的」などもしっかりと答えられるように準備しておきましょう。また、本人の仕事経験に基づく質問もあるかもしれません。講師として現場担当者や責任者など同席させたほうがいい社員がいれば協力してもらいましょう。

事前にマニュアルを作成しておくと、人事部内で共有しやすくなり仕事の効率化も図れます。

②文化・思考の違いをすり合わせる

日本人のビジネスマンの場合、名刺の交換挨拶の方法、服装など一定のルールがあります。しかし、外国人社員にとってそれらは馴染みのないものかもしれません。会社での過ごし方やビジネスに関するルールをある程度共有しておくことで、外国人社員も徐々に馴染めるでしょう。その際も、「なぜそうなのか」という部分をしっかり説明しておくと説得力が増します。

また、宗教観や文化の違いも研修時に擦り合わせておきましょう。例えば、イスラム圏の人は1日5回の礼拝が義務づけられています。そういった場合、休憩時間に含めるのか、誰に断って離席するかなどを共有しておく必要があります。
そのほかに、社食がある会社は外国人社員に配慮して、宗教上食べられないものを確認しておくといいでしょう。

③語学レベルを確認する

今は外国人を採用する際、日本語のスキルはある程度あれば良いとする企業に増えています。

しかし、実際に働く際には「誰がどの程度日本語を話せるか」は把握しておきましょう。
研修時に自己紹介の時間を設けたり、簡単なコミュニケーションタイムを作ることで一人一人の語学レベルを自然にチェックできます。必要であれば評価しておき、後々の研修に生かしたり配属ポジションへの情報共有を行うといいでしょう。

外国人社員向け研修サービス3選

外国人向けの研修が必要な理由や、研修の中に取り入れたいポイントを紹介しましたが、外国人に対する研修に慣れていない企業では実践に移すのは難しいものです。
その際は、「外国人社員向け研修」のプロに頼るのも一つの方法です。

外国人向けの研修サービスを専門に行う会社にを3社ご紹介します。

インソース

「インソース」は企業が求めるさまざまな研修を一手に請け負う研修事業です。
外国人向けの研修サービスは「外国人活躍推進・外国人受け入れ対応研修」として、外国人を受け入れる日本人側に対する研修および日本で働く外国人に対する研修、どちらも提供されています。

インソース

パーソル

「パーソル」は研修請負を中心とした、人材育成サービスの提供事業です。
外国人社員向け『日本企業でのビジネスコミュニケーション』研修」と呼ばれるサービスでは、主に日本のコミュニケーション文化や会社風土について外国人にわかりやすい研修を請け負っています。
パーソル

イマジンネクスト

「イマジンネクスト」では、企業の求めるスキルに幅広く対応した研修を提供しています。「グローバル研修サービス」においては、異文化間の交流から日本のビジネスマナーまで、日本人側にも外国人側にも配慮した研修が用意されています。

イマジンネクスト

内部で行う場合には研修のノウハウを学ぼう

外国人向けの研修を請け負う会社はたしかに効果的な研修をしてくれます。しかし、長期間依頼すればその分コストは増加してしまいますよね。

今後も継続的に外国人受け入れを検討している場合には、研修主催のセミナーなどに参加し、外国人向けの研修ノウハウを学ぶことも検討してみましょう。
ナレッジを社内に蓄積できれば、いずれは自社で研修を行えるようになり外部に依頼するコストを削減できるかもしれません。

まとめ

外国人社員向けの研修は、外国人社員にいち早く日本、そして会社に馴染んでもらうための大切な取り組みです。良い環境で仕事を始められるように、組織作りができるよう事担当者が率先して企画・実行していきましょう。

外国人やエンジニア採用をご検討中の方はこちら

▼外国人採用に関するナレッジはこちらでもご紹介しています。



関連記事

  1. 外国人採用ノウハウ

    外国人にはどのように労働条件を提示するべき?注意点を解説

    様々な人材を雇用する「ダイバーシティ化」が推進され、それに伴い外国人労…

  2. 外国人採用ノウハウ

    履歴書は海外と日本で異なる!効率的に外国人の履歴書を判断する方法

    外国人採用を行っている企業の担当者は応募者の履歴書に空欄があったり、見…

  3. 外国人採用ノウハウ

    外国人採用の現状は?企業や政府の取組みを把握しよう

    ここ数年で国内における外国人人材の採用は、増加傾向にあります。それにあ…

  4. 外国人エンジニアと一緒に新たな採用チャネルを模索中

    外国人採用ノウハウ

    外国人エンジニアの確保は採用チャネルが肝!主な採用手法を紹介

    効率よく優秀な人材を確保するために各社の人事部を悩ませる採用チャネル。…

  5. 人事向けコラム

    外国人にも住民票は発行される!マイナンバーとの関連や手続きもご紹介

    公的あるいは民間の手続きで提出する機会が多い住民票は、外国人も対象とな…

  6. 雇用契約書にサインする外国人エンジニア

    外国人採用ノウハウ

    外国人採用のための必要書類とは?募集から就労後までフェーズ毎に解説

    外国人の採用を検討するにあたり、書類の準備や手続きの方法など、人事部の…

Service

About


Talenthubジャーナル編集部
日本のエンジニア不足を高度外国人人材の活用を促進することで緩和させ、日本国内で就業するエンジニアを増やすことで、日本のIT業界の発展とグローバル化に貢献していきます。

  1. グローバル人材育成のための会議

    外国人採用ノウハウ

    増えていくグローバル採用。導入のために知っておきたい手法と注意点とは
  2. 外国人採用ノウハウ

    外国人社員の帰国による住民税の支払い。手続きと準備を紹介
  3. 人事向けコラム

    エンジニアこそコミュニケーションは必要!面接時に見極めたいスキル
  4. 採用ナレッジ

    採用広告で募集!外部サービスも使って費用対効果を上げよう
  5. 人事向けコラム

    外国人雇用でも年金手帳の確認を。番号の調べ方や加入の手続きについて
PAGE TOP