IT業界ではより良いサービスを提供するために、エンジニアが働きやすい環境整備に取り組んでいる企業は増えてきています。これらの取り組みは企業のエンジニアの新規採用や定着率にも関わる重要なもの。その整備自体も会社を挙げて取り組まなければいけない仕組みもあるため、すぐには取り組みづらい部分がありますよね。
そこで今回は、エンジニアにとって好ましい労働環境について解説します。グローバルエンジニアに必要な労働環境についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
エンジニアにとって好ましい労働環境
エンジニアにとって好ましい労働環境について見ていきましょう。快適な労働環境はすべての労働者が求めることではありますが、エンジニアならではのポイントを押さえることも必要です。
待遇面の充実
給与や福利厚生の充実など、待遇面は、最低限、妥当な水準を満たす必要があります。
求めるスキルや業務内容に応じた、適切な待遇の設定を行いましょう。
オフィス環境に対するエンジニアの要望に応える制度
エンジニアにとっての働きやすさを考慮するなら、オフィス環境が仕事をしやすいかどうかも大切な要素の一つ。
希望する環境はエンジニアによってそれぞれ異なります。PCスペックや椅子、キーボード、デュアルディスプレイなどは、いくつかの中から選べるようにするなど、選択肢を与えて満足度を上げるための工夫をするとよいでしょう。
過度な残業はNG
IT業界に限ったことではありませんが、長時間の残業は好ましくありません。プロジェクトの進行次第では残業が発生してしまうことはあり得ますが、くれぐれも36協定違反がないように注意しましょう。個々人がしっかりと時間管理ができるように、企業の方で業務環境を整える支援も大切です。
エンジニアとして成長できる環境
エンジニアの定着を促すためには、成長できる環境を提供するのも重要です。
その一例として、裁量労働制の導入があります。これはチームや部署が求められる成果を出している限り、労働時間や場所などを、自分で決めても良いという働き方。自分がやるべきことを達成できているかが透明になるため、成果を意識した働き方ができるようになります。
また、業務の生産性を向上させる開発ツールの導入も、エンジニアにとっては魅力的なものです。企業側でエンジニアの成長のためにできる取り組みの1つですので、積極的に検討していきましょう。
他にも、エンジニアが自発的に技術力を高めるための勉強会の開催、カンファレンスへの参加や資格取得奨励など、インプットとアウトプットを促す支援制度もエンジニアが成長できる環境作りには有効です。
グローバルエンジニアも納得の労働環境づくりも重要に
グローバルエンジニアの場合、エンジニアとしての働きやすさだけではなく、次のような外国人が働きやすい環境を整えることも重要です。ひとまとめに外国人といっても、出身国や人種はさまざま。認識の誤差は人的要因には、出身国などの文化の情報を共有しておくことで防げるかもしれませんが、環境は会社からの協力も必要になりますよね。
こちらでいくつか例を挙げますので、参考にしてみてください。
文化・主義・宗教など多様性への配慮
グローバルエンジニアは、文化や主義、宗教など、日本人とは異なる多様な価値観を持っているケースが多くなっています。例えば、宗教によっては、1日に数回の礼拝を行う必要があったり、特定の食材を口にしてはいけなかったりといった場合も。
礼拝部屋の設置や社員食堂のメニューに使用されている食材を明記するといった配慮が、働きやすさに繋がることもあるでしょう。
長期休暇取得への配慮
エンジニアが母国に帰る際の長期休暇取得への配慮も欠かせません。突然長期の休暇を取られても会社としては困りますので、事前に申請すれば長期休暇の取得を可能にするなどのルールを設け、しっかりコミュニケーションを取るように整備しなければいけないケースもあります。
事前にルール化して承諾を取り、双方にベストなタイミングで休暇を迎えられるようにしましょう。
オフィス環境の整備
雇用する外国人に合わせ、オフィスの環境を整えることも重要です。
例えば東南アジア系のエンジニアの場合は、あまり外食をしない傾向があります。お弁当を持ち込む率が非常に高いので、ゆったりできる食事スペースを確保したり、電子レンジを設置したりするとエンジニアも喜ぶでしょう。
まとめ:環境を整備することで外国人エンジニアの獲得を
給与や福利厚生などの待遇が良いというだけでは、外国人エンジニアを獲得し、定着させることはできません。
エンジニアとしての労働環境だけではなく、外国人として働きやすい環境であり、仕事を通してスキルアップに繋がる経験も積めるかなど、さまざまな要因も視野に入れて整えていく必要があります。結果として、エンジニアに選んでもらえるような環境になれば、より優秀な外国人エンジニアの確保につながるでしょう。
エンジニアの職場環境も含めた外国人採用なら、お問い合わせください。
▼こちらのコラムもおすすめです。