人材不足や求人倍率の上昇で各企業の採用活動が難航しているなか、「採用広報」と呼ばれる取り組みが注目を集めています。今回は採用広報とはどういった取り組みなのか、どんな手段があるのかを紹介するとともに、活動によって得られるメリットを紹介します。
Contents
採用広報とは
採用広報とは、求職者に向けて自社のサイトやSNSから、会社の魅力や採用情報をアピールする広報活動です。近年、人手不足により人材業界が売り手市場となっているため、求職者がいかにして自社を認知し、入社意欲を高めてもらうかが重要です。そのため、求職者を待つのではなく、企業自ら求職者に対して直接アプローチする方法が、優秀な人材を手に入れる有効な手段となっています。
採用広報のメリット
求職者への情報発信によって具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
知名度の向上
採用を行うメリットは、やはり知名度の向上です。とくに中小企業にとっては、まず求職者に自分の会社の名前を知ってもらうことがポイントです。今はTwitterや広告など情報発信の場が多様化しているので、採用広報で注目を集めることは比較的容易に行えるでしょう。
母集団形成がしやすくなる
知名度の向上によって母集団形成がしやすくなるというメリットも存在します。
広報活動を通して、多くの求職者の興味を引きながら、自社が求める人材を明確にしていくと「自社に興味を持つ求職者の集団」ができあがります。広報活動により、応募を迷っていた求職者の背中を押すこともできるでしょう。
ミスマッチを減らせる
より会社を理解した母集団が形成できれば、会社と求職者のマッチング度が向上し、内定辞退や入社後に「仕事が合わなかった」と離職する事態を防げます。
▼ミスマッチについてはこちらで詳しくご紹介しています。
採用後のミスマッチはなぜ起こる?人材確保で失敗しない方法
採用広報の手段
採用広報の手段はSNSや自社サイト、動画サイトなど様々です。採用ターゲットに伝えやすい場を選び、コンテンツを制作・配信していきましょう。代表的な採用広報の手段を紹介するので、どの方法を用いると自社の広報活動に効果的か参考にしてみてください。
①自社サイトでのコンテンツ発信
自社サイトでの発信は、求職者に向けた情報を掲載する採用サイトを立ち上げコンテンツを用意します。社員のインタビューや会社の雰囲気を伝えられるコンテンツを配信していく方法が一般的です。ブログのようにコンスタントに更新することで、企業側の熱意も伝わるでしょう。
②動画マーケティング
動画による広報活動は、静止画や読み物だけでは伝わらない企業の魅力や、企業のブランディングとしてイメージアップにつながるコンテンツを作りたい場合に有効です。
YouTubeで企業の公式アカウントを作り、社員インタビューや社内風景を公開している企業もあります。求める動画のクオリティによって製作コストがかかるため、予算内で実現できるかよく検討したほうがいいでしょう。
③Facebook、Twitter等のSNS活用
Twitterの拡散力を利用して、Twitter上で気軽に募集をかけてみたり、情報をツイートすることで採用する方法もあります。プロモーションとして広告も出稿できるため、採用ターゲットに合わせて実施することもおすすめです。また、Facebook上でも同様のことができます。
④説明会やセミナーの開催
オンラインでの採用広報は、手軽に始められるうえ情報の拡散スピードも速いですが、オフラインによる接触も有効な手段です。新卒や中途へ向けた説明会やセミナーなど、実際に会うことで双方の理解も高まります。
⑤外国人に向けた採用広報
年々増加傾向にある外国人採用に関しても、広報活動しておきたいところです。外国人に向けた採用広報用に英文のコンテンツを配信しましょう。特定の国に向けて広報活動を行いたいのであれば、「〇〇人協会」といった団体にダイレクトにアプローチをかけるのも効果的です。
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まとめ
このように、求職者に向けた採用活動の手段は年々多様化しています。もちろん、採用関連に対する予算とのバランスを見て考えなければなりませんが、実現性の高いものから積極的に取り入れていくことが、人材確保につながるポイントです。自分の会社で採用候補にかける時間がない、と言う場合は採用活動を支援するサービスもあるので検討してみましょう。
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