採用活動では求人サイト、求人広告、SNSや採用HPと年々求職者の接点が増えています。そのなかで採用に特化したアプリを導入する企業が増えていますが、どのようなものなのでしょうか。採用アプリのメリットや現在リリースされたアプリについて紹介します。
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採用アプリとは?メリット
採用アプリというと、求人サイトのアプリ版をイメージされる方はいるかと思われますが、ひとつの企業が採用活動として独自で作成したアプリが配信されています。
アプリ活用の背景にあるもの
2018年卒大学生就職活動調査の結果速報(一般財団法人雇用開発センター)によると大学生の33.8%がスマートフォンをメインに就職活動をしていました。
大学生の中には1人暮らしのため、PCは大学の物を使用して普段はスマホで情報を得る人もいます。
また、より自分に合った企業を探す求職者増えて、接触チャネル数が広がっていることが採用アプリ登場の背景にあると考えられます。
採用アプリの主な6つのメリット
採用アプリのメリットを6つご紹介します。
- 採用ブランディングからエントリー・選考までの管理がアプリ内で行える
- 社員の声や社内の様子を伝えられる
- アプリをDLするほどなので入社意欲が高い
- プッシュ機能でロック画面でもどの企業からの通知なのか知らせられる
- 学生はPCよりもスマホに慣れている
- 会社案内をデジタルブックで配信できる
このように求職者だけではなく、企業側にもメリットが多いことがわかります。
国内採用アプリの事例・4選
ここでは国内企業4社の採用アプリの特徴をご紹介します。
三井物産採用(三井物産株式会社)
エネルギー、金属、機械などを取り扱った大手総合商社。白と黒を基調としたデザインはコーポレートサイトと同様になっており、企業のブランディング効果も狙っています。
「BUSSANJIN」内のコンテンツには、社員紹介があり入社後の環境をイメージしやすくしています。企業パンフレットをデジタルブックで配信しており、このアプリで企業研究ができるようになっています。
三井物産採用
Samantha Thavasa RECRUIT(株式会社サマンサタバサ)
女性向けバッグ・小物の販売事業を行う株式会社サマンサタバサ。「日本一楽しい会社」「日本発世界ブランド」を掲げたアプリではInstagramのような採用担当者ブログやオフィス環境、社員同士でグランピングを楽しむ様子が紹介されています。
選考スケジュールやインターンシップ情報、エントリー/マイページへのログイン、プッシュ通知機能が付いています。
Samantha Thavasa RECRUIT
GYAO RECRUIT (株式会社GYAO)
シンプルでサクサク読めるデザインのアプリでは、少し珍しい社員1日のスケジュールを掲載。何時にどのような業務・ミーティングを行っているか具体的に紹介されているので、業務内容や職場環境を理解できるよう工夫されています。そのほか、社員インタビュー、職場環境や制度の紹介を行なっています。
GYAO RECRUIT
リゾーム(株式会社リゾーム)
リゾームは、アプリ開発、システム開発などITエンジニアに特化した人材紹介・研修サービス提供会社です。新卒だけではなく中途採用者も採用アプリで就職活動ができるようになっています。
採用情報やサービス案内やリゾームからの最新ニュース、開発実績、各職種の社員紹介、本社までのルートとストリートビューを見ることができます。
リゾーム
海外の採用系アプリ・2選
国内企業は企業独自で作成していましたが、海外系のアプリはSNS系やジョブサーチ系が多いのが特徴。より信頼できる情報のキャッチや精度の高いマッチングを求めているようです。ここでは、2つの代表的なアプリをご紹介します。
世界で利用されているLinkedInはビジネス特化型のSNSです。SNSというとライフスタイルの共有といった側面が感じられますが、「プロフェッショナルをつなぐ」というコンセプトがあるため、仕事で必要な人材(採用)やクライアント(営業)を探すプラットフォームとしてのSNSとなります。
日本ではメルカリが利用し、採用したい会員と同じ職種の人を集めた「ミートアップ」の案内を配信しました。ミートアップとは軽食を楽しみながら話すことで自社のファンを集める採用手法です。こうしてファンを増やすことで「自社で働く魅力」を伝えることで採用につなげています。
LinkedIn
Glassdoor
Glassdoorとはアメリカの転職者が利用する求人企業レビューサイトアプリです。
77万社に関する4000万を超えるレビューを保有し、企業評価やCEO評価、給与、福利厚生の基本的な情報に加え、採用面接時の質問や感想なども含まれています。このGlassdoorは2020年頃日本でもリリース予定です。
Glassdoor
まとめ
スマホ時代の到来によってアプリでの採用活動は活発化しており、SNSでの採用活動同様に今後はアプリでの採用活動が当たり前になると予想されます。自社で採用アプリを配信する時は、自社独自のカラーをしっかりと打ち出せるアプリを作ることがおすすめです。もしアプリ開発が難しい場合は、自社サイトをスマートフォンにも対応できるレスポンシブデザインにすることが重要です。
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