昨今、求職者に向けた「採用サイト」を立ち上げる会社が増加しています。求人票だけでは伝えきれない会社情報を発信できるため、求職者に対する会社理解を促せるものですが、どんなコンテンツを用意する必要があるのでしょうか。今回は採用サイトについて、その必要性とコンテンツの作り方についてご紹介します。
Contents
採用サイトの必要性とは
就職活動や転職活動を行っている求職者は求人票や会社HPから情報を得て応募します。しかし、求人票は決まった文字数やテンプレートでしか表現できず、仕事の内容や社内の雰囲気、現場の声を伝えきれません。また会社HPも企業理念や事業内容は把握できるものの、求人票と同様に「現場」を知るにはやや情報が乏しい側面があります。
採用サイトは、求職者の「この会社についてもっと知りたい」と言うニーズに応えるために、企業が用意する情報元なのです。会社のHPとは違い、採用に特化したデザインやコンテンツが用意されるため、現場の声はもちろん、採用に対する熱意や姿勢を余すことなく発信できます。その結果、求職者と会社側の認識のズレが少なくなり、ミスマッチの防止に役立ちます。
コンテンツ作りは目的を明確に
採用サイトにアクセスする求職者は、求人票に記載されている以上の情報を求めています。したがって、求職者が「どんな情報求めているか」を詳細に分析し、それを相手に対して提供できるコンテンツを用意しなければなりません。
コンセプトやターゲットの決定
まず、情報に一貫性を保つために “採用コンセプト”を決めましょう。軸となるものがないとサイトのデザインやコンテンツから「雰囲気は良さそうだけど、メッセージに一貫性がなく印象に残らない」と感じられてしまうかもしれません。
企業理念や事業展開のもと求める人材像を明確にし、一貫性を保てるメッセージやキーワードを定めておきます。そして、図解やフローチャート、グラフなど視覚的に分かりやすく表現することが効果的です。
外国人採用向けも検討
人手不足や就労ビザの条件緩和などに伴い、外国人採用は今後も増加傾向にあります。
外国人求職者に対しては、英語のコンテンツが非常に有効です。日本語の掲載情報を見てもらうことで日本語力を確認する、という考え方もありますが、採用情報はお互いの認識がずれるとトラブルに発展する場合もあります。
必ず英語のコンテツを用意しなければならない、とは言い切れませんが状況に応じて導入も検討しましょう。
▼翻訳無料サービスあり!ITエンジニア採用に強い「talenthub(タレントハブ)」での掲載がおすすめ。
コンテンツの種類
採用サイトに掲載するコンテンツは「会社への深い理解」ができるものです。採用サイトのある企業で主にどのようなコンテンツが配信されているかタイプ別でご紹介します。
定型的な募集要項
「募集要項」は必ず記載しなければならないコンテンツです。勤務形態や給与、福利厚生などをなるべく詳しく記載しましょう。
社員インタビュー
実際に働いている社員に、入社のきっかけや価値観、働きやすさなどのインタビューを行い動画や記事として公開するコンテンツです。働いている人物の生の声を届けられるので、求職者がリアルな会社の雰囲気を掴みやすくなります。映像の場合は、制作会社に委託するケースもあります。
データで魅力を表現する
会社の業績や取り組み、キャリアパスなど図表やグラフといった視覚的なものでアピールできるものがいいでしょう。洗練されたデザインは、企業のイメージを掴みやすく印象に残りやすいです。
企業文化
休憩中やイベント時など企業文化を公開するコンテンツは、過ごしやすい会社、暖かい雰囲気といった「会社の風土」を見せられます。写真に社員のコメントを添えるなど、イメージを膨らませやすい工夫を取り入れましょう。
社内の画像
「こんな会社で働きたい!」と思われるような洗練されたオフィスや、仕事がしやすい環境をアピールしたい場合は、求職者が実際に働く社内の写真を積極的に公開していきましょう。
採用サイトとSNSを連携させ、定期的に社内の様子を紹介するといった方法もおすすめです。サイト内に「gallery」というカテゴリを作って、写真だけ更新していく方法もいいでしょう。
まとめ
採用サイトのコンテンツは、現場で働く社員の協力無くしては成り立ちません。サイト作りを行う時には、採用サイトを作る目的やそれによって得られる効果を社内で共有し、全員で一丸となってサイトを作る体制を整えていきましょう。