採用手法は多様化しており、様々な手法が利用できるようになりました。これらの手法は採用要件や自社の状況、予算などによって向き不向きがあります。自社に合った採用手法を使い分ければ、より効率的・効果的に欲しい人材を確保することが可能です。
そこで今回は主な採用手法を取り上げ、それらの特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
Contents
ハローワーク
ハローワークは都道府県労働局が管理・運営する公共職業安定所で、全国に500ヶ所以上あります。ハローワークの職業紹介は、雇用者も求職者も無料で利用できるのが特徴です。
メリットとデメリット
<メリット>
- 求人票の掲載は無料なのでコストがかからない。
- 採用で助成金や給付金を受けられる場合もある。
- 地域採用の母集団形成に適している。
<デメリット>
- 求人票は掲載できる情報が限られ、画像も掲載できないため、求職者に十分な情報が伝わらない。
- 若年層の利用が少ないと言われており、若手の応募が集まりにくい。
- 労働人口の少ない地域では母集団形成が難しい。
求人広告媒体
求人広告は、かつての紙媒体から求人サイトと呼ばれるWeb求人媒体へとシフトしました。転職者の多くが求人サイトを利用しており、現在の採用手法の主流です。
主な求人広告媒体には、マイナビ、タウンワーク、Indeedなどがあります。
メリットとデメリット
<メリット>
- 自社の求人を全国に発信できる。
- 職場の雰囲気を写真などで視覚的に伝えることができ、応募者がイメージしやすい。
<デメリット>
- 主流な分競合他社の掲載が多く、優秀な人材確保には工夫が必要である。
- 応募の有無に関係なく広告掲載料がかかる。
人材紹介
人材紹介会社は、厚生労働省が許可した民間の職業紹介所です。各企業の求める人材像に合致する候補者とのマッチングだけでなく、採用業務も代行してくれます。経験者やマネジメント層の採用に適しています。
メリットとデメリット
<メリット>
- 採用業務や応募者のフォローを代行してもらえるため、採用担当者の負担が減る。
- 成功報酬型のサービスが多く、初期費用を抑えられる。
<デメリット>
- 成功報酬で紹介手数料(年収の20~35%)が発生するため、採用コストが高くなる。
- 採用業務をアウトソーシングするため、採用ノウハウの蓄積が課題。
ダイレクト・リクルーティング
ダイレクト・リクルーティングとは、第三者である各媒体を通さず、企業が欲しい人材に直接アプローチする手法です。人材データベースやオウンドメディア(自社Webサイト・SNSなど)を活用して応募環境を構築します。
メリットとデメリット
<メリット>
- 採用要件やニーズに合った人材にピンポイントで出会える。
- 大掛かりな準備が不要で、すぐに採用活動を開始できる。
- 求人広告や人材紹介と比べて採用コストを削減できる。
<デメリット>
- 自社で一連の採用業務を行うため、採用担当者の業務負荷が増える。
- 欲しい人材が見つからない場合は、人材確保に時間がかかることもある。
リファラル採用
リファラル採用とは、自社の従業員に知人あるいは友人を紹介してもらい、通常の採用と同様の選考を行う手法です。候補者を選考するという点で、いわゆる「縁故採用」「コネ採用」とは異なります。
メリットとデメリット
<メリット>
- 採用ニーズを満たす人材が確保しやすい。
- 紹介者(従業員)と候補者の間に既に信頼関係があり、候補者の企業理解も深めやすい。結果、早期離職の予防になる。
- 母集団形成の工数が減る分、採用コストの削減が可能になる。
<デメリット>
- 紹介者は採用のプロではないため、採用要件とのミスマッチが起こり得る。
- 似たような人材が集まりやすい。
まとめ
今回は主な採用手法の特徴とメリット・デメリットをご紹介しました
求める人材像に合致する候補者になかなか出会えない場合は、採用手法を見直してみるのも良いでしょう。また、今回ご紹介した内容を基に新たな採用にも挑戦してみてはいかがでしょうか。