IT業界において、優秀なエンジニアというのはどんな企業が欲しがる貴重な存在ですよね。しかし、募集してもエンジニアの応募も集まらず、採用活動を本格的に始められないという悩みを持つご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、転職市場も含めてエンジニアを採用できない理由を、IT業界やエンジニアの現状から分析してみましょう。
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エンジニアが採用しづらくなっている3つの理由
エンジニアの採用難を解決するには、なぜ求人に募集が集まらないのか、その原因を分析しなければなりません。まずは、エンジニアが採用できない3つの主な理由をご紹介します。
理由1:エンジニアの数が不足している
現在、慢性的な人手不足に陥っているIT業界。2016年の経済産業省の調査では、国内のIT業界の人材は約17万人不足しているという調査結果に。つまり、業界内の需要と供給が一致していないことがエンジニア不足を引き起こしているのです。
理由2:求人内容に魅力が無い
エンジニアの獲得競争が起きているため、各社採用活動には力をいれています。そのため募集要項に魅力がないとエンジニアの採用は難しくなるでしょう。
多くのエンジニアは必要なスキルや使用言語を見て求人に応募するため、
- どんなスキル・経験を求めているのか
- どんな環境で職務に従事するのか
- どんな案件があるのか
などの、内定が出た後の内容が分かりにくい企業には応募しづらくなっています。
理由3:技術力の高さを求め過ぎている
人手不足に悩む企業は、やはり採用後に即戦力なってくれるスキルが高いエンジニアを求める傾向にあります。その結果、目を向けられるのは特定のスキルや経験を持っている方だけ採用倍率だけが高くなり、理想のエンジニアを採用できない企業が増えてしまうのです。
エンジニアを採用するために企業がするべきこととは?
エンジニアを採用するために企業が行うことを3つ解説します。どれも基本の内容ですが、土台の部分をしっかり安定させれば、採用の可能性は格段にアップするでしょう。
対策1:求めるエンジニアの人物像・スキルを洗い直す
エンジニアを効率的に募集するには、まず自社が求めるスキルや勤務形態などを細かく洗い出し、採用基準を細かく設定しましょう。採用したいエンジニア像を明確にし、採用に携わる人員の中で共有することが採用への第一歩です。
対策2:エンジニアの視点に立った求人内容で募集する
求めるエンジニア像が決まったら、応募者がどんな勤務形態を希望しているか、得意なスキルはなんなのかなどをリサーチし、応募したくなる求人要件を考えていきましょう。エンジニアの視点に立って「ここで働きたい」と感じる内容にすることが大切です。
対策3:面接や選考はできるかぎり迅速に行う
人事の方による選考や面接、合否の連絡はなるべく迅速に行うように心掛けましょう。人手不足の業界だからこそ、合格の連絡が遅れると他の会社にエンジニアを取られてしまうかもしれません。エンジニアも連絡のレスポンスが早い方が会社を信頼してくれるでしょう。
目線を変えてエンジニアの採用率を上げよう
さまざまな対策を取り入れるとともに、採用対象に対する目線を変えることもエンジニア確保に必要なポイントです。どんな層に働きたいエンジニアがいるのかを把握できれば、より効果的な求人募集を発信できるでしょう。
選択肢1:キャリアチェンジを望むフリーランスや副業エンジニア
エンジニアの中にはフリーランスとして活動するエンジニアや、副業で働いているエンジニアの方もいらっしゃいます。現在の働き方を変えたいと考えている方は、就労条件や環境を提供できれば採用できる可能性があります。求める人材と近しいスキルを持っている場合はコンタクトをとってみるのもいいかもしれません。
選択肢2:日本で仕事を探している外国人エンジニア
外国人エンジニアの存在も採用活動の中で見逃すことはできません。2018年現在、国内の外国人エンジニアの人口数は増加の一途を辿り、政府も外国人人材の存在がIT市場発展の鍵になると見込み、ビザ取得要件の緩和などの施策に取り組んでいます。外国人エンジニアの採用は現在、取り組んでいる企業も限られていますので、今なら良質な即戦力のエンジニアを多数確保するのも夢ではありません。
選択肢3:地方在住のエンジニアを雇用する
地方は都心に比べて求人が少なく、プログラミングスキルを持っていても働き口がないというエンジニアが多く存在します。採用に目線を地方都市に向ければ、思いがけない金の卵を発掘できるかもしれません。地方在住者の採用にあたっては、業務の拠点を作ったり、リモート勤務の体制を整えたりするとより応募が集まりやすいでしょう。こういった体制は持病やなんらかの理由で、出勤が難しいエンジニアの募集にも活用できます。
まとめ:柔軟な思考で採用に取り組めばエンジニアは見つかる!
- エンジニア人口が減少しているため、採用が難しくなっている背景を見て採用活動を行う
- 募集要項を見直し、求めるスキルと経験を持つターゲット層に合わせ採用活動を行う
- 今まで狙っていたターゲット以外の層も視野に入れる
今後、多くの人材を採用するには柔軟な思考と視点でエンジニアに向き合う必要があります。優秀な人材は国内だけではなく世界中にいることに注目して、会社の戦力になってくれるエンジニアを探しましょう。
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