IT業界の発展により、ITエンジニアの需要は益々高まってきています。しかし、日本国内の労働人口は減少傾向にあり、2020年以降は団塊世代の定年によるIT技術者の離職も見込まれています。
このような背景でスキルのあるエンジニアの採用が困難な状況にありますが、一方で外国人エンジニアのスカウトも活発化しています。本記事では、外国人のITエンジニアをスカウトするためのポイントとしてスカウトメールの例文やポイントについてご紹介します。
Contents
外国人のITエンジニアのスカウトは難しい?
現状では、経験のあるエンジニアをスカウトすることは難しいです。
その理由は、転職市場でのエンジニアの需要が高まる中、国内の労働人口は減っていく傾向にあること。既に企業に属しているITエンジニアは、会社から好待遇を受けているため転職サイトに登録しないことが挙げられます。
また、外国人エンジニアを採用する方向でも、ノウハウがないために選考フローの段階から進みづらい、ミスマッチが起きることがあります。具体的には次のような問題です。
- 母集団形成…外国人人材のプラットフォーム選び、スカウト方法がよくない
- 英語対応のハードル…コミュニケーションがとれない
- 面接で正しい評価ができない…面接やスキルのチェック方法がよくない
- 入社後のフォローがいまいち…異国での労働における心理的フォローがない、など
選考フローにはさまざまな課題はありますが、まずはスカウトメールで認知・注目してもらえるようメールの文章を考えましょう。
外国人エンジニアをスカウトしよう
外国人採用は基本的に英文のスカウトメールを出してください。
参考までに外国人エンジニアに向けたスカウトメールの例文を用意しましたので、ベースとして活用してみてください。
スカウトメール例文
Hi How are you?
I came across your resume and have great interest to learn more about you and your career perspectives.
I work for an IT company which specializes on web & mobile application development. We are currently hiring for positions to work within our company as well as to work with our partners companies. We are expanding our team and we are looking for bilingual and experienced engineers.
You seem to be a great fit and I’m interested to hear more about your working experience. Please contact me on ○○@××.co.jp with your CV for further details.
Look forward to hearing from you and discussing further with you.
<<下記、和訳>>——————————-
こんにちは。
レジュメを拝見し、○○様のこれまでのご経歴に興味があり、コンタクトさせていただきました。
私はWeb/モバイルアプリ開発を行っている企業で、採用担当をしております。
現在、私たちはチームを増員しており、バイリンガルかつ開発経験のあるエンジニアを積極的に採用しています。
○○様のご経歴についてより詳しくお聞きしたいと思っております。
私のアドレス(○○@××.co.jp)に、履歴書と職務経歴を送ってくださいますか?
ご連絡お待ちしております。
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メールの作成のポイント
次に外国人エンジニアに向けたスカウトメールの作成ポイントをご紹介します。
開発の能力を伸ばせる職場をアピール
まず、IT企業の特徴として、学習しながら能力を伸ばせる職場環境であることをアピールしましょう。仕事にやりがいを求めていて、向上心が強い外国人人材には好印象です。充実した研修制度や学習制度、求職者が「スキルアップできる」と感じてもらえるような今後の事業展開(アプリ、インフラ開発など)があれば積極的に紹介してください。
外国人採用に積極的であること
求職者は、企業がどのような人材を欲しがっているか?という条件について確認しますが、外国人向けには、外国人採用への積極性、受け入れ体制が盤石であることなども明記してもいいかもしれません。
すでに外国人社員が働いていること
社内に外国人がいる・多い職場だということも大きなアピールポイントになります。
外国人の求職者に対し、同じ境遇の外国人がいることで職場環境や労働面で安心感を与えられます。
採用担当者として、外国人雇用に前向きな姿勢を見せることを心がけましょう。
まとめ
外国人のエンジニアを転職サービスや人材データベースなどを通じて、スカウトメールでコミュニケーションをとりながら選考を進めていきましょう。英語対応が難しければ、外部の翻訳サービスに依頼することも可能ですが、、「是非あなたを採用したい!」という思いを伝えることが一番重要です。
▼ほかにも外国人人材に対する採用ナレッジについて紹介しています。