依頼からプロジェクト達成までスケジュールを立て、タスクごとに作業を行っていくエンジニア。プロジェクトの責任者から見ると、プロジェクトをスケジュール通りに完遂するためには、適切なタスク管理が必要不可欠ですよね。
とはいえ、イレギュラーな対応が“絶対にない“とは言い切れないもの。イレギュラーな出来事があったとしても、タスクはしっかりと管理し、スケジュールは守らなければいけないですよね。
そこで今回は、エンジニアがタスクを管理する方法と、その効率化に役立つ便利なツールを紹介します。
Contents
エンジニアのタスク管理のやり方
エンジニアのタスク管理は、「タスクの分類」と、それをもとにした「スケジュールの設定」に分かれます。まずはタスクの分類について、具体的に解説します。
管理方法その1:チームタスクと個人タスクを分ける
エンジニアがタスクを管理するためには、タスクを「チームタスク」と「個人タスク」に分類する必要があります。なぜなら、チームタスクと個人タスクは連動したものですが、管理すべきものや、その方法はそれぞれ異なるためです。
チームタスクの管理で必要になる作業
チームタスクとは、プロジェクトに携わるメンバー・関係者全体で、プロジェクト完遂のために管理すべきタスクのことです。その内容はプロジェクト毎に多岐にわたりますが、主に下記の作業が挙げられます。
- ・タスクの洗い出し
- プロジェクト完了までの作業を全て洗い出し、プロジェクトを進めるプランを立てます。
- ・タスクの割り当て
- 洗い出したタスクを、各メンバーに割り振っていきます。
- ・進捗管理
- 割り当てられたタスクが順調に消化されているか、進捗の管理を行います。進行上発生するトラブルや異常への対処も含みます。
プロジェクト全体でどの様なタスクがあり、誰がどの作業を担当しており、進捗はどの様になっているのかをマネジメントするチームタスクの管理は、プロジェクト完遂のために必要不可欠なものといえるでしょう。
個人タスク
続いて、個人タスクについて解説します。個人タスクとは、チームタスクで行ったプランニングに基づき、各メンバーに割り振られたタスクのことをいいます。
個人タスクの管理もプロジェクトを円滑に進めるためには欠かせないものですが、チームタスクに比べるとその内容はシンプルで、個人のスケジュールに基づいた進捗管理がメインになります。
管理方法その2:スケジュール管理を行う
チームタスク管理でタスクの洗い出し・割り当てが完了したら、そのタスクが順調に消化されているか、スケジュール管理を行いましょう。タスクのスケジュール管理は、これから紹介する3ステップで行います。
タスクの工数を見積もる
まずは割り振られたタスクの状況を整理し、それぞれの消化にかかる工数を見積もります。
タスクの優先度を決める
次に、どのタスクから進めていくべきか、優先度を決めます。タスクによって、プロジェクト全体における重要性や緊急性は異なります。特定のタスクが完了しなければ、後に控えるタスクに着手できないものなどは優先的に進めるべきでしょう。
タスクの期限を設ける
最後に、洗い出した工数と優先順位をもとに、各タスクに期限を設けます。期限の切られていないタスクは、未着手のまま後回しにされたり、優先順位がわからなくなったりしてスムーズに進行せず、スケジュール管理の妨げになってしまいます。全てのタスクには、必ず適切な期限を設けるようにしましょう。
エンジニアのタスク管理にオススメのツール5選
タスク管理に役立つオススメのツールを5つ紹介します。すでに導入されている企業も多いかと思いますが、ツール概要も合わせてご紹介していますので、現状のツールと比較して使いやすいタイプを選び、タスク管理をより効率的に行っていきましょう。
Jooto|ジョートー
かんばん方式でタスク管理を行うクラウド型のツールです。全ての開発ログを残すことができ、検索性にも優れているため、チーム全体でのタスク共有を非常に効率よく行えます。ツール上でユーザー同士がチャットを用いてコミュニケーションを取れるので、どういった経緯でその結果が得られたのかもログとして残せます。
GoogleカレンダーやEvernote、Slackへのエクスポートも可能なので、個人タスクへの落とし込みや、関係者との情報共有も容易です。
公式HP :https://www.jooto.com/
料金:0円~7,980円
Trello(トレロ)
Jootoと同じくかんばん方式でタスク管理を行うツールで、付箋の様に直感的にタスクの追加・管理ができます。無料プランでも機能の制限が少ないため、導入のハードルが低いのも嬉しいポイント。古くからスクラム開発の現場では、付箋を用いたかんばん形式のタスク管理が行われていたため、スクラム開発のタスク管理に適しているといえるでしょう。
公式HP :https://trello.com/
料金 :0~$20.83
Brabio!
ガントチャートで複数のタスクを、シンプルなデザインによって視覚的にわかりやすく管理できるBrabio。ガントチャートは個人のタスク管理にも適しており、公私のスケジュール管理を同時に行わなければならないフリーランスにもオススメ。また、国産ツールなので、日本の労働環境に合わせて使いやすく設計されており、Excelファイルでのインポート・エクスポートに対応しているため、非常に手を出しやすいツールです。
公式HP :https://brabio.jp/
料金 :0~97,200円
Redmine
各タスクに対してチケットと呼ばれる作業指示書を登録し、タスクの内容や優先度、期日や進捗をわかりやすく管理できるツールです。ソフトウェア開発に必要な機能が充実しているため、開発チームを組んで作業に取り組んでいる現場ではおなじみのツールといえるでしょう。
公式HP :http://redmine.jp/
料金 :8,000円~17,500円
Backlog
Backlogはガントチャートでタスク管理を行うツールですが、その扱いやすさが特徴です。登録したタスクに対し、納期や優先度、担当者といった情報を設定すると、自動的にガントチャートが作成されます。タスク管理ツールに馴染みがないメンバーでも、簡単かつ確実にタスクの管理を行うことができるのは、大きなメリットでしょう。
公式HP :https://backlog.com/ja/
料金 :2,400円~150,000円
まとめ:適切なタスク管理でスムーズなプロジェクト進行を
プロジェクトを効率よく進め、納期を遵守するためには、タスクを適切に管理することが必要不可欠です。プロジェクト進行のマネジメントやタスクの進捗管理にお悩みの方は、ぜひこの記事で紹介したタスク管理の方法を参考にし、タスク管理を効率化するツールも活用してみてください。