効率よく優秀な人材を確保するために各社の人事部を悩ませる採用チャネル。外国人エンジニアのリクルーティングは国内のみならず、海外にいる潜在就職者にアプローチするチャネルを選択することが重要です。そこで今回は、外国人エンジニア採用における主な経路の種類と、それらチャネルを比較してご紹介します。
Contents
応募型:採用サイトや求人広告/求人ポータルサイト
採用サイトや求人広告は、求人情報が広く公開されるため、応募者数を大きく確保できる方法です。ただし、多様な人材からの応募が予想されるため、優秀な人材の選別に手間がかかる場合もあります。
自社採用サイト
企業理解やブランディングの促進、他社との差別化ができる一方、(外国人であっても)大手企業や有名企業に応募が集中するケースがあります。また、求める人材以外からの応募も多くなる傾向もあります。
求人広告/求人ポータルサイト
一度に多くの人の目に触れられるが、期限内に成果が上がらない可能性があります。
また外国人エンジニア人口を広範囲にカバーできる媒体は、現状多くはありません。
応募型チャネルのまとめ:
企業のブランド力によって応募数が左右されるため、大企業や有名企業向きの採用方法といえます。世界的に名前が知られる企業の場合には、ウェブを通じて全世界からの就職希望者が集まる可能性はあるでしょう。
紹介型:人材紹介、学校/専門学校からの紹介、リファラル採用
紹介型のチャネルは、自社のニーズに合った人材をピンポイントで推薦してもらう方法です。的確に要件が伝われば、高確率で必要な人材が紹介される機会に恵まれるでしょう。
人材紹介
採用決定の場合のみ費用が発生する成功報酬型。採用費は他のチャネルに比べて高いものの、マッチングの精度は高く、採用担当の工数も削減できます。社内で工数をかけられない、または外国人採用や雇用に知見がない場合は、専門的な人材紹介会社を利用するのもオススメです。
学校からの紹介、リファラル採用
学校や知り合いによる紹介は、採用コストが安く、マッチング精度も高いため理想的といえます。しかし、紹介者(先輩・元同僚など)が社内にいることが前提となるため、一定数の外国人エンジニアが社内にいなければならないケースが多くなっています。
紹介型チャネルのまとめ
人材紹介は他チャネルと比べてコストがかかり、学校やリファラルリクルーティングの場合には自社によい人脈を持っているエンジニアがいることが前提となります。いずれもマッチングの精度も高い点が魅力となりますので、現在の採用状況を加味して検討するといいかもしれません。
スカウト型:ダイレクトリクルーティング
企業が求職者に向けて、能動的にアプローチをする方法。求職者が登録された人材データベースから、要件に合致する人材に直接コンタクトを取れるところが魅力といえます。
ダイレクトリクルーティング
アプローチできる母数が大きく、マッチングする人材を見つけやすい。採用費は人材紹介に比べて安く抑えられますが、採用担当の工数は多くなり、スカウト力も問われる手法になります。
▼ダイレクトリクルーティングについてはこちらで詳しくご紹介しています。
ダイレクトリクルーティングとは?採用力を高める手法を知る
スカウト型のまとめ
国内外エンジニアを集めたポータルサイトであれば、一定ボリュームの人材の中から選べるため、希望の人材に出会いやすいでしょう。企業のブランド力よりも採用者のスカウトの力量が問われるので、中小企業にも良い人材を発掘できる機会があります。
応募型+スカウト型:ソーシャルリクルーティング、就職イベント
応募型とスカウト型の両方の側面をもつ方法。求人応募と転職潜在層への直接アプローチの2つが1つのメディアで一度に可能となる。
ソーシャルリクルーティング
世界規模で転職潜在層と双方向のコミュニケーションをとれます。低コストではあるが、更新の手間がかかり、ソーシャルメディア上で認知を得るまでに時間がかかります。
就職イベント
来場者に対面でアプローチをできるので、聞きたいことを訴求できます。しかし、出展にあたっての採用担当の工数は多くなりがちなうえ、海外のイベントの場合はかかる時間もコストも大きくかかってしまいます。
応募+スカウト型まとめ
企業と就職希望者が双方向のコミュニケーションを取れる点は同じですが、ソーシャルリクルーティングの方が、より多くの外国人潜在就職者にアプローチができるといえます。
優秀な外国人エンジニアの獲得はチャネル選択が重要
- 採用チャネルの種類を知る
- 採用チャネルのごとの違いを理解する
- 外国人エンジニアと接触しやすいチャネルを認識する
優秀な外国人エンジニアは世界レベルで発掘する必要があります。そのため、世界中と繋がるインターネットを利用した採用チャネルであれば、対象となる候補者数を大きく確保できるのでオススメです。とはいえ、予算や工数もあるため、使用するチャネルは企業規模や知名度に応じてさらに使い分ける必要があるでしょう。スカウト型の要素があるチャネルは、マッチングの精度が高く、中小企業にも優秀な人材を獲得する機会があるうえ、コストが抑えられることも魅力の一つかもしれませんね。外国人エンジニアの採用が初めての企業は、外国人に特化した人材紹介サービスの利用を検討することをオススメします。