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人事向けコラム

新・人事制度「パフォーマンスマネジメント」で成長スピードUP!

アドビシステムズやアクセンチュアなど、世界規模の企業が従来の成果主義に基づく目標管理制度(MBO*)を廃止し、新たな人事評価制度として「パフォーマンスマネジメント」の導入を推進しています。
ですが、パフォーマンスマネジメントについてよく知らない・よくわからない、といった人事担当者も多いのではないでしょうか。そこで今回は、パフォーマンスマネジメントを取り上げ、導入のメリットや導入時の注意点など、分かりやすく解説します。
*Management By Objectivesの略

パフォーマンスマネジメントとは

まず、パフォーマンスマネジメントという言葉そのものに馴染みがない方のために、パフォーマンスマネジメントの概念や、目標管理制度との違いを詳しく説明します。

パフォーマンスマネジメントの概念

パフォーマンスマネジメントとは、社員の能力やモチベーションを伸ばし、企業全体の生産性を上げることによって、ビジネスの急激な変化にスピーディー対応できる組織づくりを目指したマネジメント手法のことです。

パフォーマンスマネジメントは、下記の①~③のサイクルをリアルタイムに繰り返します。

  1. 人事やマネジメントが社員と一緒に目標を設定する。
  2. 目標達成に向けたプロセスを社員と共に考える。
  3. 社員の行動内容(プロセス)や成果について、フィードバックやアドバイスを行う。

このように、会社(経営陣・管理職・人事)と社員の対話に重点を置いたアプローチであることから、パフォーマンスマネジメントは「対話型」と表現されることが多いマネジメント手法なのです。

目標管理制度(MBO)との違い

パフォーマンスマネジメントは、これまで主流とされていた目標管理制度(MBO)とは、どう違うのでしょうか。MBOがパフォーマンスマネジメントと異なる点を以下に挙げました。

  • MBOは上司主導で「目標設定→進捗管理→成果の確認→評価」を1年ごとに繰り返す。
  • MBOでは「目標の達成度(成果)」に重点が置かれ、社員と対話を繰り返すプロセスや、社員のモチベーション管理はMBOの対象ではない。
  • MBOは年次評価の一環として、1年サイクルで実施されるのが一般的である。そのため、企業はビジネスの急激な変化にスピーディーに対応できない。

パフォーマンスマネジメントの導入メリット

パフォーマンスマネジメントの導入メリットには、次のようなものがあります。

競争から協働への変化

海外では社内での対話を積み重ねた結果、激しい社内競争から一転、協働を尊重する組織風土へシフトした、という事例もあります。

社員のモチベーションや帰属意識の向上

社内コミュニケーションが活発になるだけでなく、社員の会社に対する愛着心帰属意識が増すと言われています。パフォーマンスマネジメントの導入で先行しているアドビシステムズでは、離職率の抑制効果も報告されています。

人材が不足しているITエンジニア介護などのサービス業では、離職率を改善できる手段として効果が見込めるかもしれません。

経営のスピード化、変化への柔軟な対応

社員の生産性の向上と同時にマネジメントサイクルが高まり、経営効率が改善されます。経営のスピードアップによって、ビジネスの急激な変化にも柔軟に対応できる組織づくりが可能です。

とくにIT業界はAIやIoT、クラウドサービスなど今後も開発競争が進むと思われます。そのなかで、まずは社内の活動からスピードアップしていくことが必要でしょう。また、今後増加が見込まれる外国人社員にとっては、仕事にどれだけコミットできたかが仕事への姿勢に直結しやすいです。どこまでコミットできているかをすぐ振り返りでき、かつ柔軟に方向性を修正できるパフォーマンスマネジメントのほうが業務を進めやすい、と感じてくれるかもしれません。

パフォーマンスマネジメント導入時の注意点

最後に、自社でパフォーマンスマネジメントを導入する際の注意点をご紹介します。

  • 目標やプロセスを全社員と共有して、会社全体で取り組める環境を整える。
  • 社員に主体的に実行してもらうために、目標に対する行動計画の主導権は社員に与える。
  • フィードバックでは「何が悪かった」ではなく、「どうすれば良くなるか」に焦点を当てる。
  • 人事・管理職は、傾聴スキルやコーチングスキルを身に付ける(社員との対話型マネジメント手法であるため)

まず、会社に属する従業員全員にマネジメント制度について理解してもらう必要があります。そのうえで、ひとつずつ実行していきましょう。

まとめ

パフォーマンスマネジメントは、現代のビジネス環境の変化の速さに対応するために、過去の人事の常識にとらわれることなく、密に会社と社員の対話を繰り返すことで個人と組織両方のパフォーマンス向上を実現することを目指したマネジメント手法です。業務・経営上のメリット以外にも、社内コミュニケーションの活性化社員のモチベーション向上なども重要なマネジメント要素としてとらえているところが特徴です。
従来の成果主義や目標管理制度(MBO)からパフォーマンスマネジメントへ移行する際は、自社にとって最適な施策を検討してみてください。

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